胸のうち

胸のうち「今日は彼女と電話をするんだ」
と彼は笑いました。
少し冷めているだなんて話をしていたのですが、電話をするんだと言った彼はとても嬉しそうでした。
嬉しい顔を見るのは好きですが、そうした理由で喜ぶ彼を見るのは
私にとってとても切なくてやりきれないことでもありました。

そう、私は彼のことが好きだったのです。
彼自身も、2つの思いで揺らいでいるようでした。
その気持ちが私の方に傾いてくれたら・・・なんて思う瞬間もありましたが
今、彼の目の前にある恋愛が終わってからでないと
私は何も始めることは出来ないんですよね。

もし、そうしたことを度返しして胸のうちを語ることが出来たら。
彼の揺れる気持ちをグッと掴んで悟ることが出来たらどんなに良かったことでしょう。
しかし、私はそれをすることはありませんでした。
自分自身の持つ、道徳観から離れているような気がするからです。

彼との関係は、その後も暫く続き
彼自身もずっと迷い続けていたようですが、最後は私が離れると言う方法でさようならをすることにしました。
中途半端な関係を続けていくのも辛いですし
先の見えない状態を長く継続していけるだけの精神力は持ち合わせていませんでした(苦笑)

全く後悔が無い。
・・・といえば嘘になりますが、選択としては正しかったと思っています。